ボスは迷文家シリーズ |
三種類のオンナたち
夕べは5時出走で当社のインターン女子大生に自転車で32km完走させた。 二時間かかった。僕一人で走る時の倍の時間だ。 彼女にかわいそうなことをひとつした。 シートの高さ調節をしなかったのだ。 シートが高すぎるまま走らせたので、股が痛かった。 帰路は気の毒なほどだった。 高すぎるから下げてください、とか見てもらえませんか、 と何故言わなかったのだろう? まあ、おとなしい23オンナに 徐々にではあるが自信がついていってはいるようだ。
その後、7:15の出走で、16kmのローラーブレード、 滑り始めたらロザンナが追いついてきた。 彼女は、このトレールの定連さん。 ほぼ毎回顔をあわすのだが、最近ではこの時が二度目だった。 彼女も滑り始めだったので、一緒に滑ったのだが彼女は速い。 こちらは自転車で32kmやったばかりなんだが、 言い訳をいったら日本人の男がすたる。 ロシア女にまけてたまるか! 彼女はアゼルバイジャンンから移住してきたアルメニア人。 両親を訪ねえて5月から6月にかけて里帰りをしていたと、、、。
「どうなんだろうね共産主義体制が崩壊して?」 「今は仕事もなく、食べ物もなく、犯罪がふえて、 人々は共産主義体制の方が良かったといっている」 「君は共産主義者だったの? 」 「今年32歳になったばかりだけれど、 学生の頃から共産主義を嫌っていた、クリスチャンだし」 「共産主義は宗教を否定していたと思っていた 崩壊後はモスラムも台頭してきたし、みんな隠れ宗教だたんだねえ」
9時近くになって、東京レストランに行った。L字型のカウンターの角二席目に 席をとった。二時の方向二席先に黒がびしっときまった歳の頃37〜8の お姉さん二人が冷酒で刺身をつまんでいる。みかけたことがない顔であった。 でも一人は寿司職人の山ちゃんと親しく会話、、。 「アマゾンへ行ってきた、、、」なんて言っている。 「アマゾンへ行ってこられたんですか?」、 「はい」 「僕も行ってきたんです」、 「今日だったんですか?」、、、そうか彼女達が行ったのはアマゾン・ドッド・コムだったんだ。 この二人は某有名な経済ミッションに同行してLA・サンフランン・そしてシアトルのIT関係 会社訪問の同時通訳だとか。 「同時通訳さんなんですか? どうりで、、」、 「どうりでとは?」 「だって黒を着てるじゃないですか」、 「黒が何で?」、 「黒子」、、、 「よくお分かりですね、通訳の仕事が黒子だってことが」、 「実は僕も年に2,3回だけですが同時通訳の仕事をやっていたんです」、 「ひょっとしたら、お、の、ざ、わ、さんですか?」、 「えっ、何で御存知カヤ?」、 「私が知る限り、シアトルの同時通訳は4人ほど。それで何度かお名前を」、 「悪い事出来ねえなあ、だけど僕はアルバイトなもんで、、通訳の仕事って大嫌いなもんですから」。
どうしても出すぎてしまうので、僕には通訳の仕事が向かない、黒子に徹する事ができないのだ。 一度なんか出すぎてしまって、僕が喧嘩両成敗をしてしまったことがあった。 結果は良かったのだがこれは通訳の仕事としては度を越えている。 「通訳をやっていると、特に日本人の話し手でまどろっこしい人が多いじゃないですか、 アタマをひっぱたいてやりたくなるんです」、 「そうひう人って多いですね」
ミッションの人数が多いと二人ほどの同時通訳者が依頼される。 僕は一人でやることが多かったが、二度ほど他の女性と手分けをしてやったことが あった。
別々の女性だから、昨夜三人目と顔を合わせたわけだ。彼女と同席している女性も 同時通訳者でサンフランシスコの人。ミッションとLAからいっしょだった。シアトルで終わり せいせいとしていたところだった。
ロザンナが、アルメニアの経済環境が最悪だと言っていたが、今後良くなる 要因が考えられるのだろうか? 中南米をみても、困難なことばかり。 現在の日本は貯金したものを食いつぶしている。 エルメスの店の開店なんぞは 消える前のローソク灯の最後の勢いだったのかもしれない。通訳ねーちゃんたちも 今回のミッションは日本が今与えられている課題に対して方向性を出すための 調査だと説明してくれたが、「アイツラ馬鹿とちゃうか」と僕は言ってしまった。 「今頃、団体で視察して日本の将来への指針なんてだすのかよ?」 ということだ。JETROのやっている馬鹿加減と同じです。
日本が今必要なことは、頭脳の確保と興業しやすい環境作りです。 これが早くて5〜10年後、長期的には20年後の日本経済を支えるのです。 しかし、 現在の日本は頭脳流出と締め出しをしながら、 興業しにくい法改正を実行済み
戦後の日本は、雑草が生えてくるように会社が興ることを許したから 今の大企業があるのですが、その内の多くが経営困難な状況にあり 何社もが倒産していっている。どんどんと落ちコボレていくわけだから、 それを埋めるだけの興業が必要なのです。興業が一朝一夕に可能となら ないことから、将来に向けても興業はやりやすい環境にしておくことが肝心。 ところが政府と官僚は興業が困難な環境に日本を換えた。
今ある程度の預金がある人は、 その預金だけで生涯食べていくことができる国に移住して、 そこで人生を楽しみながら楽チン生活を送るほうが、 これから更に苦しくなっていく 企業の中で命をすり減らすよりもいいんじゃないかなあ と僕は思っております。
おのざわショージ拝