ボスは迷文家シリーズ

STP 2002 200MILES Bicycle Classic (Part 4)
セントラリアの民家


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160km地点のセントラリアで僕らは民家に泊めてもらった。写真を撮らなかったのでみせられないが、 この家族が凄かった。何と凄いことなんだろうか。とにかく凄かったのでありましたが、それは 中がこれ以上キタネエ家があるのだろうかと思われるほど汚かったということではなくもっと凄かった のです。汚さは汚さで酷かったんですが、それ以上すごかったんだから凄いですね。 汚さも、ジャングル慣れしている僕でも、この家の中を素足で歩くことができないほどキタネエのだった ンです。でもそれもその筈、、なんとこの家には子供が10人も住んでおるんやねんなのです。 ガキが10人ですよ。わかるかなあ、小さな家に10人のガキ。そんなとこに、我々三人は軒を借りたの でした。

しかし、そんな家なのに軒を貸してくれる家主とは一体どういう人たちなのだろうか? 心が優しいのに きまっとるじゃんか。それじゃなければ泊まらせてなんかくんねえよ。10人もいたら、家のかたづけ だとか、掃除修理なんてできないよね。そういうことなのではありまへんか。

僕ら三人には屋根裏の小さな部屋をあてってくれはった。昼間の日差し を受けたカンカンに暑い部屋ですねん。熱気をかき出す為に安物の換気扇が轟音をたててまわっとる やおまへんか。そんな部屋でっせ。暑い上に音がうるさくて眠れない? サバイバーの僕は、ベッドが どうだとか、そんな不満はいわへんて。なんせ南米の先住民の民家だとかアマゾンなどで睡眠をとって きた僕やおまへんか。ちゃんと睡眠薬を用意してますわなあ。いくら環境が悪くても寝そこなった方が 損やねん。サバイバーはそんな時の為に用意万端でなくてはおまへんでえ。翌日の160kmは大変や さかい。あんたがくれた道順はややこしくてわからなかった、と文句いう奴等がおりまんなあ、 あれもサバイバーではおまへんな。サバイバーは、そんな時でもちゃんとやってくるもんよ。まあ何か の所為にして自分の責任を忘れているアホが多いんで疲れまんなあ。

ここのオタクの亭主の名前がジーン。それって女性の名前? それともGパンのこと?だなんて基本的な 勘違いしている人が多いと思われるので説明いたしやす。男のジーンはGeneでっせ。そして 女はJean。Gパンをジーンというお方が多いですが、あれはJeansと複数でジーンズで おますがなあ。まあ、なんとなく長くなりましたが、ここのオタクのご主人のお名前がジーンでありまして、 奥さんがデブラ。デブでも手ぶらでもおまへんで。このデブラさんとジーンさんのお二人が心優しいので あります。

ジーンが種をまきちらして出来たお子さんの数が 8人。男の立場からいうと、腹を痛めて産んだというのではなく、こういう表現になります。でもここで 言いたいことはそんなことではなく、8人の我が子がいるのに、このお二人は2人の養子まで引き受けた ということなのです。それで計10人。8人でも大変なのに、その上に二人の養子まで、、Wow! と驚いておりまっか? そんなもんではANATAがたの修業はまだ足りマヘンデえ。何と、 この養子は二人ともダウン症の子供たちなんです。 我が子だけでも養育は大変。その上にダウン症の他人の子供まで育てているのです。心が優しいだけでも できないことです。彼等の凄さは、心が優しいということを「行動で示している」のです。どこかの誰か さんたちみたいに観念論だとか口先だけででカッコつけてるのとは違い万年。 一人の我が子をシングルマザーしておられるお母さんたちにも勇気づけられる姿ですね。

まあ、この凄い家族は凄いだけでなくもっと凄いのです。我々の為に手作りのピザだとかパスタを用意して くれて、朝食は朝食で全て手作りの美味料理。なんと素晴らしい家庭なんだろうか、と感激いたしました。 夕食のあと、僕らはデブラさんを交えて会話。彼女はパラリーガル。法律事務所の仕事です。面白い話 をしてくれました。次の通りです。

女子大生がある保険会社を訴えています。 彼女は、保険をもっていない車に衝突されて脳障害をおこしました。 面白いことは、保険会社を訴える彼女の証人となっているのが加害者の運転手。 おかしなことですね。 保険をもっていないくらいの加害者ですから、彼を訴えてもお金がでてこないわけです。 だから、より多くの賠償金を自分の保険会社からとろうとしているのです。 その為に、本来ならば訴訟相手となる加害者を自分の側に付けたのです。 お金の為何なば何でもやる、という弁護士が後ろについていなきゃできないこと。 アメリカにはこんな一面もあるのです。 何しろ、この国は建てつけの悪い家に忍び込んだ泥棒が階段からおちて大怪我をして、 その被害者の家主を訴えて勝訴するとこですからね。何でもありなんですねん。 要は、論理を追うばかりに常識を逸脱すしてしまう。それをドシロートの陪審員たちが アアデモナイこーでもないと判断し、その結果を判事にわたすとこですやさかい、 判事もそれはちょっとオカシイゼと常識に鑑みて判決できるシステムにはなっておらんのや。 現在、彼女がWorkしているケースだそうです。

疲れていた僕らでしたが、デブラさんと11:00近くまで話し込んでおりました。 翌朝は7時にはでたいなあ。と思い込んでいたら、ちゃんと6時に目が覚めました。 僕の携帯をみたら、電話が一本入っておった。11:19だったかな。どこのどなたですか、 深夜近く僕の話をしたかった人は? オナゴかいな?

この後は続きですねん

おのざわショージ
2002年07月18日(木曜日)

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