ボスは迷文家シリーズ

お忙しいですか?


目次に戻る


今忙しいから
サラリーマンがよく言う台詞に、"今忙しいから"というのがある。サラリーマンとは限がなく忙しいものだ。自分の会社だったら尚更のこと忙しい。そこで使われるのがこの台詞。思うに彼等が定年やくび切りの日まで"忙しく"過ごすということは、彼等が仕事の奴隷になっていることを意味しているのではないのか。自分の時間をもつことが出来ないほどまでに、だから自分自身の人生だって生きられない。そんなのは人生ではないだろう、生息と呼んだ方がいい。頑張ってやって自分の時間が作れる様になれるのならば別だが、そうでないのならオフィス・サープラス(窓際)にでもなって、自分の時間をつくってみたらどうか。その方が人生にとって有効だ。

"今忙しいから、、、"何と便利な言葉なのであろうか。実は、この"忙しい"という言葉を僕は嫌う。よく電話をかけてきてこう聞く人がいる。"今、お忙しいですか?"。 僕はいつもこういう質問をされると戸惑ってしまう。"暇です"と答えるほど暇ではない。 "はい、忙しいです"と答えれば、それは暗に"電話で話している暇なんかないんです"ということで失礼だ。"あとで小野沢さんがお暇な時にもう一度かけ直します"と言われれば、"後でかけたって暇な時なんかないよ"とつい余計なことを言ってしまう。"今、お忙しいですか?"と聞いてくる人に僕は必ずこう言う、"忙しいか?と聞かれれば忙しいと答える、二〜三分いいですか?と聞かれれば、十分くらいでもいいと答える"。

今、話せますか?
ところが、"今、話せますか?"と礼をもって乞われたならば、僕は喜んで時間をつくる。その為に時間を裂いたとしても、"忙しい"仕事に差し障りがでることもない。けっこう辻褄はあってしまう。物事とはそういうことで、人生とはそんなことの繰り返しだ。だから"今"時間を作って何かをしておかなければ、気がついた時には仕事と生息だけで一生を終わるだけ。"今"時間を作って友と会い、学、樂、画句、我躯に勤しみ励むことだ。人生の深みが出てくる。すると仕事の場でも、魅力的な人間性を醸し出すことだってできる。バランスのとれた魅力的な仕事人が形成されるのだ。

おのざわショージ
1998年3月4日

ご意見・ご感想



目次に戻る