ボスは迷文家シリーズ

花火とヘンテコ料理
世の中は狭い


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夕べのできごと。花火についてカタルのだが花火の写真はなし。昨夜、僕はべッツイーの家の夕食会に 招かれていた。夕食はほぼ二週間に一度やっていて、いつも招かれている。夕べは11人の夕食会で、 僕はスモークサーモンの鉄火巻きをつくった。けっこう評判が良くて、作るごとに消えていった。 シャリがうまいできばえだった。特に二週間前にべッツイーがあわせたシャリがいただけなかったので、 比較にならないほど美味だった。二週間前に手巻き寿司を彼女の家でやった時、彼女がご飯をたいたの だが、米ワンカップに水を6カップという具合だったので、出来上がったものは米糊であったのだ。 そこに合わせ酢。ベトベトでどうしようもなかった。ホウレンソウもグチャグチャになるまで茹でられて、 非常に哀しい寿司であったのだ。しかし、今回は僕がやったのですごかった。ちゃんと昆布でだしをとっ た舎利。それを巻き物にしたのだ。沢庵巻きもやろうと思って別に用意したのだが、面倒くさくなって 途中からスモークサーモンといっしょに巻いてしまった。ヘンテコな寿司であった。

とはいっても、こちとらはヘンテコ料理になれている。一ヶ月前にデビーがSunValleyからやってきた 時は、そのまま空港で出迎えてまっすぐに寿司屋に行ったのだが、翌日はデビーが料理をするという。 サーモン(シアトルはサーモンの町なもんで)を買い込んで彼女が作った料理がヘンテコであった。 ご飯の上にグリルしたサーモン、その上に煮込んだバナナ(日がたった甘いやつ)そしてその上に照焼 きソース。でもこれが結構いけたんで、笑ってもいられなかった。彼女いわく日本食なのだ。

                                     バナナ照焼き味の鮭ごはん              
                             カレー色がグチュグチュ甘煮バナナ              

夕べはシェバスリーガルをロックで飲んで、途中から鬼殺しを四合くらい、、それからワイン。ワインは もちろんバロッサバレーのシュラッズである。この順で飲んだのだが、僕は、シェバス三杯と鬼殺し4合 をアパターザー寿司をツクリながらおえてしまった。アントレはべッツイーがグリルしたサーモン。これ は正統の味。美味であった。これに僕がもちこんだBarossaValleyはBreakNeckCreekのShiraz。誰もが 美味しいといって飲んでくれた。当然すぐになくなったのだが、次にはプライベイト・ジェットでいつも SunValleyとSeattleを往復しているハンクとイーデンが持ち込んだMerlotが三本。金持ちだけあって高額 のワインだったに違いない、、。金持ちどころか、自宅の地下にワイン・セラーがあるというので、そうと うワインを知った人のワインだ。昨夜僕は彼等の車に同乗させてもらってベインブリッジ島に行ったので、 車の中でワインの話になった時にそんなことを聞かされた。ワインセラーに寝かしておいたビンテージ ワインを寝かせ過ぎて8本ほど無駄にしてしまったそうだ。ああ、もったいない。イズレニシテモ、銘柄 は憶えていないが美味なMerlotであった。因みに、この二人はサマミッシュ湖東側のウォーター フロントにに5千SQフィートの大邸宅を構えている。西側の僕のように長屋ウォーターフロントではない。

べッツイーもウォーターフロントの家だ。ただし彼女は湖でなくシアトルの 内海。ベインブリッジ島の南端で、居間から対岸のブレイク島とレーニア山がみえる。三月に日本の最 高級自転車店チェーンを経営するYインターナショナルの家族が来られた時、べッツイーは僕の為にこ のご家族に彼女の家で夕食をやってくれた。その時、日本からの訪問者の頭上10mを白頭鷲が飛んだ。 プライベイトビーチにでて磯歩きをやっていた時のこと。これ以上の感激はない筈で。良いシアトル土産 ができたと思った。まあ、べッツイーはそういうロケーションに住んでいる。彼女の家の対岸がブレイク 島。距離は2km弱だ。この海峡はクジラやアザラシがとおる。いいとこでんな。

まあ、そこのトイメンの島、、、ブレイク島とは92年だったか、シアトルで環太平洋会議がおこなわれ た時の会場となった島だ。住民は先住民族のアメリカン・インディアン(差別語だから注意)だけ。 そこに向かう船でクリントンとマフラーにコート姿のクリントンが会話しているところの写真がこちらの 新聞に載ったことを思い出す。そこの島の北端の家で毎年5月4日の晩に大仕掛けの花火が打ち上げられる。それ を耳にしたべッツイーはその花火見物の為に夕食を開いたのだった。9月に引越ししたばかりだから、 彼女にとっても初めてのこと。僕はプライベイトの花火なんだからたいしたことはないだろう、とタカを くくっていた。

                            右端にちょこっとだけブレイク島が見える              
                    べッツイー左 と デビー右  家のデッキにて              
                 二人とも冬季オリンピック選手だった              

小学生の頃、よく荒川の戸田橋でおこなわれる打ち上げ花火を見にいったことがある。隅田川で もみているし、シアトルの独立記念日の花火もみているし、ディズニーワールドの花火も見ている。 大仕掛けの花火ばかりだ。夕べの花火がそれだった。これをプライベイトでやってしまうとは何と もいやはやであった。僕はタカをくくっていたからカメラもジサンしていなかった。何と何と、、。 花火のオケージョンは何とそこの奥さんの誕生日を祝うもので毎年の行事となっているらしい。 ご近所さん夫妻二組も招かれていて彼等の説明ではそういうことだ。一組は僕の以前からの知り合 いで、もう一組はジャズ歌手となったNicoleのお父さんVinceの昔の同僚(建築士)である。世の中 は狭いのう。

世の中が狭いといえば、三週間ほど前の日曜日の晩、隣に座した客に僕はジョークをいっていた。 ジョークの言い合いで、僕のジョークが英国人とドイツ人をコケおろすジョークとなった。それは 大笑い。向こう隣の見知らぬ顔の客ふたりも喜んできいていた。そして、そのジョークが終わって 自己紹介された。ふたりともこの日の昼間にヨーロッパからきたビジネス出張者たち。ひとりが ドイツ人で、もう一人が英国人。俺は今ドイツと英国をコケおとしたばかりじゃないか、、。我 ながらおどろいた。この寿司屋は旅行者なんぞがこない住宅地に隣接した日本食グロッサリース トアー(スーパー)の隣にあるのだ。何でまたこんな場所にヨーロッパからの出張者がくるんや ねん? 僕はこの質問をせずにはいられなかった。答は、シアトル支社の担当相手に推薦してもら ったんやねん、というではないか。どんなお仕事してるんかいな?と僕。家具用の備品関係やね んと英国本社に勤める何処のドイツ人。ああそうなんだ、僕の友人にも家具部品の仕事をしている 男がいるよって、、。タイタスって会社なやんけどねえ、、。僕らはタイタスの本社で働いてる よ、、、。ええええええっつ? するとスティーブ・コバッチュってシットルかいな? よく シットルよ、、そのスティーブがこの店を推薦してくれたんだよ、、、。そういえば、この日 に先立った10日ほど前にスティーブから僕が何処の店を推薦するか質問があったなあ、、、。 世の中どころか世界は狭い話でごわした。

まったく花火とは関係がない脱線でしたが、とにかくスゲー規模の花火なのです。それを女房の 誕生日の為に毎年やる。これは絶対に一般先住民族にはできないことなので、酋長さんがやって いるのに違いない。みんなで費用はどの程度かかるのだろうかと話あったが、5万や6万ドルで すむことはない。最低でも10万ドルはかかるだろう、、。こういうことだった。それも花火師 に頼んであげてもらう仕事。すごいことだ。でも、この花火を本当に楽しんだのは対岸に住むベ インブリッジ島南端の住民だけではなかったのだろうか。 /font>

おのざわショージ 050502

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