ボスは迷文家シリーズ |
美しいイタグレ & 政治的にはインコレクトなイタコケ話
最近、県庁職員で大学院で通っていらっしゃる研究者と、ある女性とのEmailが続いている。お二人とも同じ県の方だ。研究者は現在論文の真っ只中。僕の意見(特に反対意見)を参考にしてくださっていて、そのヤリトリが続いている。女性は僕の愛社犬を知ってのメイルだった。彼女はイタリアン・グレイハウンドのオーナーだ。それをイタグレと書かれてきた。お二人とも僕のHPをみてコンタクトしてくださった。世の中が狭いな、と思うのはお二人とも、人間のネットワークとシアトルということで、僕の生活の三重から五重先で僕と接点があるのだ。世の中は狭いとはよく言ったもの。イタグレのオーナーはグレ犬(?)に惚れ込んで写真を送ってくださった。

イタグレのテッサとアビ
テッサは、今月1歳になったという。体重4.2キロで体長が12インチというから30pと小さい。アビの方は2.3kgの20p、テッサよりも小型の4ヶ月児である。オーナーによると、アビはまだパピーなので、本来のローズ耳ではなく赤ちゃん耳ということだ。顔がイタグレの様になるまでに後3ヶ月ほどかかるらしい。 イタグレにも二種類(?)あって、彼らは俗にいう日本タイプ、アメリカンタイプのイタグレよりも小型だという。それではイタ・タイプのイタグレとはどういうものなのだろうか? 来月に入るとスエーデンからFCAタイプのパピーが、彼女の家に届けられるそうである。


テッサは小型のBanditである Banditのフォルム
体重4.2kg 体長 30cm 体重38kg 体長(鼻先から尻)120cm
因みに、グレイハウンドはサイト・ハウンドである。サイト・ハウンドとはブラッド・ハウンドに対置するもので、ブラッド(Blood)ではなくサイト(Sight)に頼るもの。血の臭いを嗅いで獲物を追うのではなく視覚=目視力で獲物を追う猟犬をさすのだ。イタグレは一番小さなサイトハウンドで、その上にウイペットがいる。Banditは俗にいう大型のグレイハウンドである。犬レースの選手だったBanditは時速60キロで走る。イタグレもスピードは変わらないのであろう。僕は、Banditを毎日走らせている。彼をフリーにして僕は自転車やインラインスケートでさっさと進んでいく。僕との距離が離れると、彼は疾走する。早いのなんの、トレールを散歩する人たちは、Banditが見せる余りにも美しい走りに見とれている。
政治的にはインコレクトなイタコケ話
しかし、イタグレとはよく言ったもんです。イタ飯という言葉があるくらいなのだから、イタグレと言ってもおかしくはない。その他にどんな言葉があるのか考えてみたが思いつかない。イタ前ではイタリアと無縁であることがアタリ前だし(スイマセン!)、イタソバではパスタとはなりえない。僕の知り合いにイタリア・オペラにはまっている女性がいるのだが、それをイタオペと呼んだら、今でも軽蔑されていると思っている僕は更に軽蔑されることになるだろう。アメ車という言葉があるのでイタ車と呼んでも許されると思うのだが、この場合は優雅にイタリア車と呼んで高級感をつける。だけど、イタリア人を馬鹿にする時は、アメ公と同様にイタ公と呼ブ感じがするのだが、日常語ではなく戦争映画の吹き替えでそうなっただけのことだろう。
アメリカでは一般的にメキシコが馬鹿にされる。ヨーロッパではそれがイタリアではないかと感じられてならない。イタリア人、情熱的=感情的=喧嘩早くてオンナたらし。イタリア人、=陽気=いい加減。 イタリア人=泥棒。イタリア工業品=デザインは優れているが、すぐに壊れたり故障したりする。アメリカではイタリアの庶民の車のフィアットFIATのことをFix It Again,Tom(また修理に出せよ、トム)と呼んで馬鹿にしている。もっとも、アメリカにも Fix Or Repair Daily (毎日、修理か直しが必要) というFORD車があるのだからイタリアを馬鹿にしてばかりはいられない。
ドイツ人から言われるジョークにイタリアを馬鹿にしたものがある。イタリアが同盟国でなかったら、ドイツと日本だけで戦争は勝てた筈だ、というもの。これはイタリア人はいい加減だから駄目というヨーロッパの偏見に基いている。このジョークをアメリカ人の友達に伝えると誰もがシラケル。だけど、そこにオチを加えてくれたアメリカ人がいた。「そりゃそうだよ、イタリアの戦車は前進一段の後進四段だからね」というものだった。イタリアはこのようにコケにされることが多い。これをイタコケと呼んでもいいものか?
イタリアでは荷物が盗まれやすい。これはアメリカでもヨーロッパならばどの国にいっても同じことだ。僕は、スエーデンからの列車の旅でスーツケースを盗まれそうになった時、それをもって降りようとする盗人のわき腹を蹴飛ばしたことがあった。デンマークに入ってすぐのことだった。その経験談を先日デンマーク出身のアメリカ人に話したら、デンマーク人は泥棒をやらない、きっとイタリア人であったに違いないと言っていた。僕の友人の何人かがイタリアで荷物を盗まれた。それをイタリア人に話したら、ギリシャ人が世界からの観光客が多いイタリアに来て泥棒をやるので困っていると、ギリシャ人の所為にしていた。
ここでイタリア人の名誉のために僕の経験をお伝えしよう。僕は、ローマ空港で5時間ほど寝込んだことがあるが、カバンを盗まれることはなかった。ピサから3時間ほど車で山奥に入ったルカという田舎町に10日ほど滞在した時はイタリア語しか通じない土地だった。そこでは宿屋の部屋に鍵さえついていなかった。荷物が盗まれることはなかった。更にイタリアでは、芸術だけでなく商品デザインが優れている。僕はブティック・グッヅには馴染みが少ないが、自転車や部品のデザインをみる度に、日本やアメリカには真似することができないと思ってしまう。イタ褒めもベタ褒めになる前にフィニトにする。Ciao!
おのざわショージ拝
091201