ボスは迷文家シリーズ

日本語上達は英語上達に正比例
アメリカに長く住むほど上達


目次に戻る


僕の日常は英語です。こちらでの友人はアメリカ人のみで日本人とは レストランなどで隣り合わせた人くらいなもの。こちらの生活は20年で す。英語力が高まるにつれ日本語が上達してきました。アメリカに長く 住めば住むほど日本語が上達してきいるのですからオモシロイことです。 いつも英語だから日本語が下手になったなんていう人ばかりがいる中で, 僕はいつも英語なのに日本語も上達なのです。忘れるなんてとんでもない。

アメリカでは低学年のうちから教えている思考の展開と整理そして発表 (主張)、これが日本では全く無視されています。それよりも減点主義によ って間違ったら恥かしいと思う生徒たちを大量に産み出しています。 これは日本式教育の弊害でしかなく、国際社会で主張をすることができない 人間を作り出していることになります。僕は留学時代からアメリカ人友人と の交流を皮切りに今日に至るまで、高度なレベルの人たちを相手に思考展開と 整理そして表現の訓練をしてきました。訓練とはいっても結果的に訓練となっ たということです。

日本を代表するヒョーロン家である田原総一郎の討論会をみていて呆れたことがひとつあります。 議長をつとめる 彼が発言者の意見を頭ごなしに怒鳴り続けることです。それでなくとも発言 が苦手な日本人ばかりなのに、彼のような連中ばかりだと、 気の弱い人には発言をするには益々勇気が必要になってしまいます。 これでは発言の場数をふむこともなく、日本語上達の上でも考えさせられる ことばかりです。アメリカ では議長(マトメ役)だけでなく参加者たちも他の発言者の意見を尊重します。

最近では、留学生らの多くがアメリカ人と交流することもなく、日本人または 他国からの留学生だけが友達。アメリカを学ぶ機会も減っているので、せっか くアメリカへ渡りながらアメリカの表面だけを知って留学を終える人ばかりが 増えています。挙げ句の果てこちらで就職しても日本系の会社ばかりです。 アメリカに何年も住んでアメリカ人の考え方と接する機会が ない人なのですが、日本へ帰るとアメリカを良く知る人に奉られるのでしょう。 アメリカで学ぶべきことのひとつに、論理、思考整理、発言、例え同意できない 内容であっても意見は意見として尊重する姿勢などがあるのですが、日本で学ば なかったこれらを経験するチャンスも持たない人の方が多いのです。 せっかくなのに惜しいなと思います。

LAでの大学院留学を終えた女性がLAにいます。彼女は 僕と同時期の留学だったので、Term Paperなどをきちんと英語の展開方法でやった筈です。 手紙を貰って、僕は彼女が書く日本語文章が英語の進め方と変わらないことにすぐに気がつきました。 僕がそうなので、興味深い共通点をみつけた感じがしました。

論理を含めて、アメリカの思考展開・整理・表現の訓練をつんだ僕が感じている ことは、英語に慣れればなれるほど日本語が上達してきたということです。 以前の僕と比較して上達ということです。アメリカに長いから日本語を忘れちゃうでしょう、 と質問をされる中、僕は長くいれば入るほど日本語が上手になりました、と応えています。 それでいて僕の日常の友人に日本人はいなく全てアメリカ人です。オモシロイ 現象だと思っていますが、これは日本語文章をアメリカ的思考展開方法で書き 続けているからだとおもいます。

小野沢昭志
2001年11月18日

ご意見・ご感想



目次に戻る