ボスは迷文家シリーズ |
日本の常識
非常識が常識となっている
旨さ追求が度をこして不健康食となっているにも拘わらず、盲目的に日本食は健康と信じて疑わない常識。 ひとり一万円の夕食に疑問をもたないミドルクラス。混雑した道路と駐車場スペースにステータスだけの 高級車(東京は自転車にかぎる!)。 使用に耐える商品を棄てて、次々と買い替えて狭い家屋をモノだらけにするモノ至上主義。喫煙者がどう どうと喫煙の正義を訴えてそれを認める喫煙者たちがいる。身体がぶつかっても謝罪せずに すむ日常。すし詰め満員電車が当たり前の毎日。工業国経済が終わった後それに代わる産業を産み出して いないのに日本経済の底力を信じる経済評論家やビジネスマンたち。
都市集中による住居費高騰の結果、生活が非人間的になっても都会に集中した人生の価値観、そこには 自己喪失があった。そんな都会の虚構がライフスタイルだと信じた人々。地球環境からほど遠い生活 価値が築き上げられた。大学ブランドと企業ブランドがその人の格付けと信じ込む狂気。揚げ足とり に多忙な国会とそれをお茶の間で観ている国民。
非常識、非人間的なこと、不自然、、、今の日本を定義づけようとした時、これらの言葉が適切に あてはまる。こわいことは彼等が、これらの全てを、常識、人間的、そして自然体と信じ込んでいる事 である。通算20年以上も海外で過ごしていると日本のこんなことばかりが目立って見えるのである。
小野沢昭志
2002年4月25日