ボスは迷文家シリーズ |
二輪車の事故
In Controlでなければ危険が多い
幼馴染の長男がオートバイ事故をやって病院へ担ぎこまれました。幸いに、鎖骨骨折と傷だけで すんだそうです。こりゃあ男の子の勲章だね。この青年のオートバイ経験は浅い。
何かを上手くやるにはIn controlであることが望ましい。Out of controlでは話にならない。 ハーモニカ奏者の友人から言われた言葉、「お前のハーモニカは、ハーモニカに演奏してもらっている だけだ、お前がハーモニカを演奏しているのではない」。これはかなり深みがある言葉です。 ハーモニカを口にあてた時、僕のハーモニカはIn controlではなく、僕はただ単に吸入気を繰り返して、 音階に従って動かしているだけなのです。これでは、僕がハーモニカをコントロールしているのではなく、 何とかハーモニカについていっているだけ。同様に、オートバイも同じです。オートバイの性能を自分の コントロールの下におくか、それとも、僕のハーモニカの演奏のように、彼がオートバイの性能にナントカ くっついているだけだった(?)と思うのだが、、、。
オートバイの場合は、ハーモニカと異なって、この違いが危険を招くのでコワイ。何しろ、 オートバイの場合はパワーがあるので、 力の強い側が彼のコントロール能力以上の力を発揮するからだ。この長男の事故は、 オートバイのパワーが危険回避能力(運動神経)に優っていたことによるものといえる。 彼の未経験さ(オートバイをコントロール下におくまで馴染んでいない)が原因だったと思う。 逆に言えば、Out of controlとはいかなくとも、 In controlでなかったことによるということだ。オートバイの場合、 In controlになる為には、かなりの 経験が必要といえる。
僕は、小学校二年生の頃からガキチャリで遠距離を走行。東京は北区近く にすんでいて、小学生の頃から片道24、5kmの距離。 浅草、上板橋、狭山湖など遠くまででかけておりました。 今でも自転車で遠くまで進み ます。
中学にあがった頃から無免許運転でホンダのカブ50cc。高校の時に、スポーツ カブ55ccに乗って、あらゆることをやっていた。シートの上に立ち上がって、90kmのスピードをだして つかまったり、急左折の車にぶつかったり、投げ出されて、半顔腕脚の大傷の上、熱いマフラーから 大火傷をしたり、、。それは色々ありました。
大学生でホンダCB250cc、サラリーマンロードバイク時代はHONDA のSkyHawk400。今ではBMW RS650cc。この様に、僕の生活には、いつもオートバイが そばにあったのです。オートバイだけではなく、更に自転車、その距離にしたって相当なもんだ。 ここまで二輪車三昧なので、 全てがIn Controlに近いものとなっています。マシンにコントロールされるのではなく、 僕がマシンを自由自在にコントロールしているのです。一朝一夕に得ることができる 能力ではありません。下はそんな僕からの手紙です。
息子さんの具合はどうですか、、? こんな場合でも、前向きにこの事故のことを受け留めるようにしてください。 今回の事故は、男子の勲章くらいの強気の態度を示すことですね。 鎖骨を折って、手足に傷というのは、軽い怪我ですんだということ。 結果をオーライとして納得すべきです。そうしないと、後ろ向きになります。 事故をおこしたという事実は変えることができません。 意味ある必然であったととらえてください。
僕は、高校生の時に、放り投げられる事故を経験しています。 自転車でもやってます。 男はそのくらいの方がいい。 誰もが、そこから学ぶのです。 完治する怪我で済んだのだから、 それを良いレッスンとして、彼はより注意深くなって前へ進むようになります。
今の彼は、オートバイのパワーが危険であることを充分身にしみこませている筈。 だから、これからはオートバイに乗らないでくれ、、と懇願するのではなく、 これを痛がともなった勉強として、後は自分で良く考えるように、、とするのです。
僕は14才の時から無免許でバイクにノッテいたし、 今でも自転車では若者以上にのっている、 運動神経はかなり鋭い人間です。 つい5年ほど前までは、年に10回ほどオートバイに乗った。 しかし、オートバイは道路ではかなり軽んじられるので、 僕は200%の注意を怠らないし、 生身むき出しなので、事故の怖さを知っています。 だから、出走する時に、むやみに飛び出したりもしない。 オートバイは、そこまで注意していても、オートバイが見えなかった ドライバーからぶつけられることがあるのです。 それが一番コワイ、、、
無免許運転から、現在の自転車生活にいたるまでの長い年月、 僕は二輪車にまたがり続けてました。 そんな僕だから、二輪車が自分の身体と一体となっていることが感じられます。 しかし、成人近くからのオートバイでは、それが身についていることはないでしょう。 そんな簡単に身につくものでもないし、、。
オートバイ同士でぶつかるなんて、初心者のミスです。 仮に相手に非があったとしても、 ぶつけられる方の未熟もあるのです。 ベテランはそれを避けます。 基本的には、 成人に近い年齢からオートバイに乗るというのはスイセンできません。
更には、慣れない内から250とか400ではエンジンにパワーがありすぎます。 小さいエンジンから徐々にでかく変えていくことです。 僕は、 ホンダ カブ50cc無免許 ホンダ スポーツカブ55cc (高校生の時、おぼえてる?)、 ホンダ CB250 大学 ホンダ SkyHalk 400 大人 BMW RS650cc が現在です。 この合間には、自転車「二輪」でかなり走りこんでいる。
彼がオートバイを続けたいのなら、せめて125cc程度の小型エンジンに乗り換えるべき。 オートバイにコントロールされるのではなく、 乗り手がオートバイをコントロールできるくらいの経験を積むべきです。 初心者(初バイクという意味)が250では大きすぎます。 最近は性能が良いから、オートバイのパワーをコントロールしきるように なる迄には、かなりの経験が必要だと思います。 In controlにならないから、オートバイの方が彼のハンドリング能力を超えている。 コントロールしきれる性能に落として、先ずそれに慣れる必要があります。 いずれにしても 致命傷にならなかったのだから、良い経験がつめて良かったなあ。 僕が彼の父だったらそういう態度です。
2002年09月27日
小野沢昭志