ボスは迷文家シリーズ |
政治改革
イチローで知名度をあげたシアトルから書いております。一週間滞在のあと、昨日日本から戻ったばかりのライターです。三つのお願いがあります。
一つ目は田中真紀子さん宛てにおくりたいメールです。外務省との戦いは有能な実践担当者をおいてその人に任せるようにして、ご本人は外交の仕事に専念してください。私は田中真紀子さんを応援します。しかし彼女は大臣のなんたるかを本当に理解しているのだろうかと、私は首をかしげてしまうのです。彼女に次の点を理解してもらいたい、と思っております。アーミテ−ジとの会談キャンセルは本末転倒でした。外務大臣の責務は外交である筈。それが内輪もめという極めてドメスティックな問題でキャンセルとはあってはならないことでした。これで彼女の外交能力が問われるだけではなく、実際には彼女の責任者としての采配能力の欠如を暴露したようなものでした。ここでアメリカ政府は彼女の政治能力の評価を次のようにしたはずです。職責認識の欠如Delegate(ディリゲイト)力の欠如外交が本来の仕事であることへの認識の欠如そして責務を部下に任せる力の欠如これらの二点です。
力のある部下がいないというのは言い訳にはなりません。それを集める力は大臣の采配力のうちなのです。こうした力を含めて大臣の政治力は作り上げられるのです。政治信念だけでは駄目なのです。それができないということは、彼女自身の能力不足を評価されるだけです。
アメリカでは新大統領は各方面から実力者を側近として召集します。自らの政治信念だけで政治が動かないことを彼等は知っているからです。私は最近、日本人には知識や観念論だけが多く行動が少ないと指摘してきました。英語の単語や文法は熟知しているくせに、それを道具として使う場ではその応用の仕方がわからない人が多い、、といったことです。田中真紀子大臣の場合も政治信念はあるが、その応用の術がわからないというように見受けられます。彼女の政治姿勢は国民からの歓迎を受けるほど良いものなのですが、政治の舞台では為政という言葉が示すように「為」が大切なので何らかの行動というパターンが要求されます。しかし彼女はその信念を為政する、即ち応用する方法でその稚拙さをバラシテしまいました。
アメリカでは数名の側近をおくことによって初めて責任のある為政が可能と誰もが理解しております。各方面に これらの分野に長けた責任者を配置することから政治家の仕事が始まるのです。 それが大臣の右腕や左腕になるわけです。今回の外務省官僚問題には、官僚を熟知してそこに影響を与えることが出来るような人を彼女の側におき、その責任者に外務省問題に立ち向かわせるべきです。彼女がしゃしゃりでてやることではありません。彼女はいつでも外交分野でメリハリを利かせ、社交をしているべきなのです。外務省問題担当の責任者がにっちもさっちもいかなくなった時にはじめて彼女が出て、「まあ私の顔をたてて、なんとかここいらへんで、、」とかやればいいのです。漫才でいえば、ツキとボケ役を振り分けることと似ています。担当責任者が行き詰まった時に大臣による調停とかの逃げ場を残しておくのです。金持ち喧嘩せずです。それをやらずに大臣自らが喧嘩をしていたのでは、逃げ場がありません。そしてその間には本来の職責である外交が疎かになります。彼女に成功してもらう為には、彼女の為政に必要な分野で力を発揮することができる人を側近として召抱えることが前提であると言いたいのです。一般的に日本の政治にはそれが欠けていて、大臣や議員たちは、将来の政治家を目指すジェネラリストとしての秘書諸氏に全てを任せっぱなしのことが多い! のではないでしょうか?これでは効果的な為政は難しいものとなります。その点アメリカには、科学の政治があると思います。
今回の日本、77歳になる私のオバサンを含めて最近の多くの日本人は政治のニュースに耳を傾けるようになったと言っておりました、、、、。ふむふむ、日本人もやっと政治に関心をもつようになったのかいな、、と思いきやなんてことはない、、、。政治政策に興味を示しているのではないのですね。政治政策は今までのように興味の対象となっていない。それよりも「関心」の的は、政治舞台で繰り広げられている人間ドラマなのです。これを政治関心とよべるのかいな?とこの行き先のみえない不況時に国民の政治関心度がこの程度では不安になってしまいます。私がニュースをみていてビックリしたことは、国会での質疑応答。野党は、政策を前向きに支持そして批判するというよりも、揚げ足とりに終始しているのです。これには開いた口がふさがりませんでした。何ですかあの鳩山イチロウの馬鹿丸出し加減は、、。そして私が見事にビックリして腰を抜かしたのは、元宝塚だとかいう松あきら(?)という女優議員。国会という国の政治を扱う場所で、国 民の税金を使っての彼女の質問、、、、。「小泉首相は宝塚をごらんになった ことがありますか?」これは愚問にもならない、日本国的政治の幼稚でありました。誰だこんなアホに投票したのは?
二つ目のお願い興業を振興してください。若者達にも小資金で会社を興せるように法を改正すべきです。商売とは千に三つの成功率です。千に五十の割合で企業倒産が続いている時、興業率がそれを下回れば、失業者の受け皿はありません。 しかし、新会社法は興業を困難にしております。これでは、日本にマイクロソフトやアプルコンピューター並の若者による会社は興りにくいでしょう。興業が倒産を下回れば、国の先行きを支える経済基盤はその土台から脅かされます。
三つ目のお願い頭脳の確保頭脳流出を防ぎ、世界から頭脳を招き寄せるべきです。低賃金労働による生産品は高度成長期の終焉とともにその生産拠点を台湾にとられ、それも今では中国です。日本経済の土台を作り上げた生産が日本からなくなって、日本はバブルに向うなか、高付加価値製品の製造で成功をしましたが、今ではそれもアタマうちです。これからは新コンセプトを含めてライセンス契約やIT革命にそっての新市場開発が求められています。当然、新技術による高付加価値生産品も経済を支え・ 髀繧ナ重要です。しかし、現状ではそれらを支える頭脳は流出するばかり、そしてインドや中国からその分の流入をすすめるべきなのに日本人の島国根性や入管法が彼等の日本移住を拒んでいます。新会社法、そして入管法、、現在では日本の国益に反作用しています。改正の必要おおいにありです。日本の経済は官僚による破綻の道を歩んでいます。企業の多くがリストラと言う名のもとに人員整理をして凌いでいる時、どうして官僚だけがブクブクと太っていることができるのでしょうか。当然、新内閣が理解されていることですが、官僚エゴは平安の昔からの問題でした。真紀子さんがひとりでガナリたてて解決するものではないでしょう。もっと効果が出る方法をとって欲しいと思います。よろしくご検討ください。
参考までに、私は70年代の後半に目白御殿の門で雨宿りをしたことがあります。ロードバイク(自転車)中に激しい夕立にあい、たまたま田中角栄邸宅の前だったので、そこで雨宿りをしたのです。何分もしないうちに姐さん然とした真紀子さんがでてきて、この傘をお使いくださいと傘を提供してくれたのですが、自転車なのでとそれを断って小降りなったら行きますの で、と返答したところ「いつまでも結構ですよ」と気さくな感じでした。ふつう だったら、「ここで雨宿りされると困ります」とかだってありえるのですから、彼女はやはり大尽の娘です。
おのざわショージ