ボスは迷文家シリーズ


Vol.18

“パンティー”にあらず!

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“パンティー”にあらず!

ところで、キャンティって何だか分かりますか? 先日“キャンティの大フアン”という女性から手紙を貰って、その“キャンティ”の意味が理解できずにしばらくパズルにつつまれていたところ、何とその夜読んだ本にその単語が再び登場したのです。僕は人生を二十数年やっていますが、僕の脳裏に未登録の言葉が何と二回も登場! それも初めてで、しかも同じ日に僕のNOミソのスキャニングにかけられたのです。これはスゴイ!と感心しながら、語感から判断して“キャンティの大フアン”ということは“パンティーの大フアン”の意味に近いに違いない、と思っていたのですが、、、、

、、、それは間違いでした。その晩に読んだ本というのが、村上春樹の“遠い太鼓”(講談社)、この本は小学館の第11文学編集部の土肥元子さんから、これに優る紀行文はない!というお墨つきで送られてきたもの。チャンスがあったら読んで見て下さい。その“遠い太鼓”の作者に拠るとイタリアのトスカーナという地方にキャンティというワインの名産地が、、、、ハハーン!そうかワインね、“キャンティ”とは米イタ語でいうところのキアンティに違いない、その時になってやっとピーンときたのです。これで1996年1月12日の夜はキャンティがイタリアのある地方の名だと判明した夜となりました。早速キャンティで祝杯をあげたかったのですが、残念なことに、我が家にはワイン蔵が無いためキャンティの貯蔵もなし、仕方なしにその夜は自分の無知さ加減に感心し乍ら、何はともあれ来週あたりはマンマ・メリナでイタメシを食いながら、“キャンティ”か“キアンティ”か、事の真相を確かめる必要があるなあと、そんな事を考え乍ら眠りについたのでした。

実はこの女性はドイツ在住の日本人。シアトルのイタメシ屋へ食事に訪れたお客でした。彼女はそのリストランティについて書かれた僕の文(JCBゴールド会員誌11月号)のコピーを手にして入って来たので、丁度そこに居合わせていた僕はつい嬉しくなって“キアンティをボトルで彼女に”なんて気取って言ってしまったのです。だから彼女はお礼状に“キャンティの大フアン”書いてきたのでしょう。何はともあれ僕は新語“キャンティ”を学びました。“キャンティ”は“パンティー”にあらず!

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