ボスは迷文家シリーズ


Vol.51

フェニャフェニャ英語
英語の発声法と発音


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日本経済新聞1998年元旦の社説に「英語を考える」と題して、教師の再訓練と能力向上について書かれていた。その中で「音声にかかわる訓練」について触れていたので、その点に絞って僕の考えをまとめてみたい。記事の内容は次の通りだ。

「教師の再訓練と能力向上を図れ」日本経済新聞社説1998年元旦付
「私たちは、自分自身が中学・高校時代に教わってきた指導法がどうしても一番身近でやりやすく、それに流されがちです。残念ながらその多くは訳読式の授業です。自分が断ち切らねばまた次の世代に引き継がれます」。この10月、東京で開かれた第47回全国英語教育研究大会で全国英語教育研究団体連合会(全英連)の渡辺孝雄会長(都立両国高等学校長)はこうあいさつした。 、、、、音声にかかわる訓練がない: 平均的な大学生に英字新聞の一パラグラフを音読させてみれば、中学、高校でどんな英語教育を受けてきたかはすぐに分かる。たとえば、音声にかかわるきちんとした訓練が極めて貧弱なことが明白だ。英語を英語として理解してもいない。すべてを教師のせいにはできないにしても、彼ら彼女らを教えた教師の責任は大きい、、、、。

日本語を"喉"で喋る人々が多くいる。"腹"から喋っている人には、教師、運動部出身者たち、そして歌手に多い。教師はそうしないと声が通らず教室の奥まで声が届かない。運動部は"腹"から声をださないと気合が入らない。歌手たちはその方が唄に深みがでる。それに反し静かなことばかりやってきた人たちには、"喉"発声者が多い。"腹"発声者の言っていることは、電話でも直でも良く聞き取ることができるが、"喉"発声者の場合だと受話器がちょっとでもずれたりすると、聞き取ることができない。

英語の発声は"腹"でおこなう。日本語を喋るのと同様に、英語を"喉"から発声すると、フニャフニャ言葉になってしまいとても聞き取りにくい。特に、喉から鼻にかかった発声だと、鼻音高周波がかかってフニャフニャがフェニャフェニャになってしまう。日本語でいうヘラヘラが鼻にかかった感じだ。日本の若い女子達には、カン高く甘えた声で話す。喫茶店やレストランでよく耳にするが、あれは喉でもなく鼻から喋っている発声法ではなかろうか。

英語は日本語と異なって、アエイオウの母音で単語が完結するとは限らない。だから母音が多かったり語尾が母音で終わる単語、例えばCOLORADO(スペイン語)とかHONDA(日本語)などは、フェニャフェニャでも充分理解ができる。ところが母音が少なく、しかも終語尾の弱音の単語、例えばHaulだとかSloughとかの発音の場合は、フェニャフェニャ発音だと聞き取りが不可能だ。

更に損なことに、日本人はR,L,Th,FそしてVの発音を得意としない。留学経験者の中にもこれらが出来ない人が意外と多い。FやVを発音する時に上前歯で軽く下唇を噛むのだが、きちんと発音されないVとFは腑抜けた発音になり聞きづらい。Thの場合も、腑抜け音になりやすい。Thompsonとかの例外はあるものの、殆どの単語は舌先を上下の歯で軽く噛んで発音する。Lの場合は上の歯茎に舌先を当てる様にしてエルのルを出す。R音は言葉では説明しにくいので省略する。

せっかく英語を学習しても通じにくいのでは損だ。そういう人たちは日本語を含めて腹から発声する訓練をしたらどうだろうか。喉発声によるフェニャフェニャで更にF,V,R,L,そしてThが腑抜け音だと、まともに相手にしてもらえないことさえ多々あるのではなかろうか。その上、日本語的思考回路で直訳語を喋ろうとすると、インテリジェンスまで疑われてしまう。

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