ボスは迷文家 シリーズ |
自衛隊には日本を防衛するだけの危機感と能力がない!
朝日新聞 SEPTEMBER 01,1998 朝刊
■北朝鮮、太平洋にミサイル──防衛庁発表
日本飛び越え試射、 2段式新型テポドン?
在日米軍司令部(東京)から31日、防衛庁に入った連絡によると、同日正午すぎ、朝鮮民主主義人民共
和国(北朝鮮)の東部沿岸から弾道ミサイル1発が発射された。防衛庁の河尻融・防衛審議官は同夜、
記者会見し、ミサイルの一部は日本上空を飛び越え、三陸沖の太平洋に着弾した可能性が高いと発表した。
北朝鮮が新たに開発を進
めている「テポドン1号」の可能性もある。訓練や実験などのための試射と
みられる。北朝鮮は1993年、「ノドン1号」を能登半島沖の日本海に試射しており、発射が確認され
たのは約5年ぶり。防衛庁はこれまでも、ノドンが配備された場合、日本の過半が北朝鮮のミサイルの
射程内に入る可能性を指摘してきたが、実際に北朝鮮のミサイルが日本を飛び越えるのは初めてだ。
政府は同日、北朝鮮政府に対し、「極めて強い遺憾の意」を直接伝えた。 防衛庁が米軍側から得た情報
によると、発射は正午ごろで、着弾の予想時間は午後零時12分だった。
以上は朝日新聞の記事
だ。この記事で見逃してならないのは、斜線部の二つの重要な点である。
「極めて強い遺憾の意」
を直接伝えた直接伝えたのは良いが、五年前に引き続きこれで二度目なのだ。それをどう思っているのだろ
うか。何らかの報復が必要なのではあるまいか。報復とは力のバランスを示すものであり、この力のバラン
スを示すこと事態は、永田町界隈でも日常茶飯事の筈だ。それがこと国際関係となると力の誇示ができない。何たる政治の無力ぶりであろうか。アメリカがこの度の日本の立場に置かれていたならば、即座に第七艦隊を日本海に廻していただろう。 もっとも、アメリカ政府によるスーダンへの報復爆撃へのコメントとして、"気持ちは良く理解できる"なんて程度の声明しかできない日本政府なのだから、期待する方が間違っているのだろう。
防衛庁が米軍側から得た情報によると米軍からの情報でないと、ミサイル攻撃を受けても分からないのか。 日本の自衛隊は防衛の為の軍隊ではないのか。予算も大きく使っているのだろう。何故、防衛庁は自衛隊の能力をもって、今回の実験?を察知できなかったのか? 何ゆえ米軍から報告を受けなければ発表できないのか? こんなことすら察知できないのだったら、何の為の自衛隊なんだろうか。 ミサイルに核弾頭が搭載されていても、この程度の防衛力では探知どころか、その攻撃をすら阻止できないであろう。
日本は、北朝鮮という不可解な国に海を隔てて隣接している。何をしでかすか不可解な敵国である。そういった認識や危機感をどの程度もっているのであろうか。国民が平和ムードでいることは良い。然し、政府までがそうでは困る。片方の手で平和の為
の握手をしながら、もう一方の手で匕首をちらつかせて自国の立場を向上させることが政治力なのだ。
然し、今の日本にはそれができない。政治力は永田町界隈での政権争いにしか使われたことがない。
税金を払っている国民としてみれば、こんなことでは困るのだ。
小野沢昭志 9・1・98