ラケットボール ダイビング イサコア・クリークでサーモン・ウォッチング ウインドサーフィン -風をあやつる トライ 水上スキー シアトルで柔(やわら) チリー・ヒリー
冬のシアトル。遊びの代表にスキーやスノーボードがある。その他のスポーツも色々で、アウト・ドアーの極端な例では、風が強い日のウインド・サーフィン、夜の雪の中をタイガー・マウンテン頂上までマウンテンバイク、ストームに荒れ狂うピュージェット・サウンドでカヤッキング、エリオット湾でのダイビング等々。だけど、スキー以外のアウト・ドアー・スポーツが、雨に冷たいシアトルで一般受けしないことは説明におよばない。
それではインドアーとなるが、室内スポーツでは水泳を始めウエイト・トレーニング、ラケット・ボール、そしてエアロビクスと様々。だけど、殆どは身体のコンディショ二ングの要素の方がつよい。しかしラケット・ボールの場合は、誰にでも気軽にできて、しかも楽しいスポーツということがいえる。テニスと異なりコートが狭いので、相手に手加減をくわえてもらえれば、それなりに楽しめて運動量もある。道具は室内用のコート・シューズ、ラケット、ボールそしてゴーグルだけ。室内専用シューズでないと底についている細かい砂でコートの床を傷つけたり、屋外用のテニス・シューズだと靴底のゴムで床にマークをつけてしまう。市営の施設へ行くと外靴でプレーする人達が多いが、マナーを守ることが肝心。
ルールは簡単。相手からのボールが前壁にうちつけられた後に打ち返すだけ。ボールが床にバウンスする前、または一回バウンスしてから打ち返すのだが、二回目の後では相手にポイントがあがってしまう。うち返すボールは床にバウンスする前に前壁にあてる。直接、側面壁、天井のどこを通してもよい。ただし、前壁にあたる前に床にバウンドさせてはならない。慣れてきたら低めのボールや、天井側面をうまく利用して相手が返しづらいようなボールのテクニックを身につける。ポイントはテニスやピンポンと同じ方法で数えればよい。
問い合わせは、市営のスポーツ・センターやプライベートのスポーツ・クラブ。施設によってはラケットの貸出をするので低予算でのトライ・アウトも可能だ。
(北米報知 1996年1月8日号 掲載)
シアトルのダウンタウン対岸、ソルティーズ・レストラン北側に位置するフィッシングピアーあたりが、エリオット湾のダイビング・スポットだ。透明度35フィート(約12メートル)。海底は美しいとはいい難く。埋立泥でドス黒色。辺りには黄ばんだ白色のオバケラッパが点在しているだけ。灰色の街の感すらある。比べて、ボトムのきれいなお隣りのボートランチは、残念至極の潜水禁止。ボートの出入りで危険な為だ。
海底に沈む二隻の廃船は、魚達の指定棲息場所だ。パーチが殆どだが、その周りではダンジネスクラブが蟹歩き。ひらめが身体を隠し、目だけをキョロキョロ。ニシンやイカは群泳ぎ、呼吸のあったパターンを描く。実可子カオ負けシンクロナイズでビューティフル! 運命の鮭達は、エラそうな顔してマカリ泳ぐ。他の魚達は鮭をサケてミズをゆずる。さもなければサケのサカナに...。感動シーンでツウ−サムズアップ! 夜は、ライトでナイトダイブ。海底に別世界が広がる。夜光虫が光り、ボトムフィッシュが睡眠中。寝た魚(コ)を起こさずに潜る。それがココロあるモグリのシノギ方だ。
水中では水がレンズの働きをし、光が屈折。なんでもデカ目にブーストアップ。ポップの空缶がビールの大瓶程の大きさに見えるのだからスゴイ。ビールは海底で飲むと絶対にお得! ギョロ目のアシカもデカク迫るが、この海のデカ見えチャンプはなんといってもエリオット湾の主と誉れ高き八足蛸老。このアルジとの出会いは、感激涙もの。このタコ入道が15フィートとも18フィートともいえぬ大きさで目の前にいるのだ。ビッグスクリーンTVも敵わぬド迫力。エリオット湾海底でタコが酢モグリでキューと一杯、というニュースは耳にセズゆえ食われもセズ、と信じて潜る。それが失敗のない蛸ダイブのコツ。
訓練すれば、誰にもできるアドベンチャースポーツで、海面下はナショナル・ジオグラフィックの世界。ストレス解消にテキメン効果。お問い合わせは、イエローページのDIVEショップで。
毎年九月も半ばをすぎると、イサコア・クリークを遡上してゆく鮭の姿を観察ることができる。レイク・サマミッシュからハッチェリーまでのわずか二マイル弱の距離だ。イサコアの町ならどこででも見ることができるが、カヌーに乗って鮭と共にクリークを遡り乍ら見るのもまた楽しい。場所はレイク・サマミッシュ公園。Iー90の15番出口北側。信号を左折すると右手に公園の入り口がある。公園の中に入ったら、東端に駐車して湖まで歩く、するとそこはイサコア・クリークの河口。流れに逆らって泳いでいるサーモン達の姿がみえる。カヌーがなければビニール・ボートでもOK、河口から手漕ぎでクリーク上り。
シュヌック(キング)もいればコーホー(シルバー)もいる。大小さまざま。さかな達は流れに対し静止している様。尾ヒレだけをゆっくりと左右にゆらし、流されまいとしている。そして時おり身体全体をくねらせてバシャバシャとダッシュする。蓄えた力を一気に使い切るかのごとく短い距離をすすむのだ。中にはせっかく進んだのに後戻りするヤツもいる。
淡水に入った鮭達はフィーディングをしないという。 何も食べなくなるのだ。 解禁の年にレイク・ワシントンでルアーにかかるのは、鮭の闘争心が目の前のジャマもの達を追い払う為。 だからバラードのサーモン・ラダーから淡水に入り、レイク・サマミッシュにたどり着くまでの二十数マイルの距離は、体内に蓄積した栄養と脂だけがエネルギー源。イサコア・クリークに入る頃にはそのエネルギーもほぼ燃焼しきっている。目的地にたどり着くこともなく、その屍を岸にさらす魚達も多いくらいだ。肉はパサパサで白に変色。アイヌ語では、ここまで弱った魚のことを“ウッチャレ”といって、食することもせずにうっちゃる。 捨てられるのだ。 ところがここイサコアでは、処理後のサーモンをドッグ・フードの工場に送っている。
カヌーで進める距離は、200ヤードほど。その先は倒木が遮ったり、浅瀬すぎて進むことができない。パドルを静かに漕いでそっと観察して欲しい。
August 28, 1995
追記:最近知った話だが、イサコアクリークで鮭釣をしてアメリカ人の顰蹙をかったという日本人留学生がいたそうだ。何でそういうことをするのだろうか。知らなかったでは済まないのだ。
太陽がキラキラと水面をはねる湖に、順風を帆にうけたボードが波をきって水面を滑る。セイルにとりこんだ風をボード上でバランスさせながら、進行方向への力に変えて走る。遊ぶ人だけでなく、見る人の目このウインドサーフィンは、初夏から秋口にかけてのシアトルの風物詩ともいえる。
水泳の苦手な人でも心配はない。ベスト(ライフジャケット)さえ着こんでいれば、努力しなくても浮いていられる。だから溺れる心配はない。慣れるまでには、何度もバランスを崩して水に投げ込まれるので、水泳の達人でもベストは必ず着用する。疲労した時などとても楽だ。
帆に受けた風を目一杯にとりこんで疾走したり、風をこぼしながらスピードのコントロールをする。バランスはボード上で左右へ体重移動をしてとる。風を活かかすも殺すも全てはこの体重移動にかかってくる。帆で受けた風は、腕、腰、脚、足を通ってボードに伝わると考えてよい。身体はアイソメトリクス(筋肉を緊張させたまま)に張る。この状態でバランスをとりながら、風の操作をするのだ。慣れないうちは、風を支えきれずにマストを倒してしまったりする。又、身体を張っていても柔軟に保たないと、風が急にやんだ様な時にバランスを失って、水へドボーン。
何度も水に投げ出されたあと、やっと風を操ることができる様になっても、安心して岸から遠く離れてはならない。次には逆風で戻るのだ。最初は追い風で練習(出帆)するが、帰りは向い風を取り込んで戻る。セイル後部に受けた向い風を、マスト部まで流しこんで動力に転換する。ここまでをマスターすると、風を操っているとの実感が得られる。
ウンドサーフィンは難しくない。基本は2ー3時間の練習。シアトル地域ならば、どの町のPark District(公園課)でも、ウインドサーフィンやその他の夏の遊びのレッスンを提供している。住民であればプログラムが送られる筈。なければ、問い合わせをしよう。新しい夏に向けてセイリング!
Hit it(引け)!の合図とともにボートはエンジンをうならせてスピードをあげた。ロープを引く腕が緊張する。身体を三角に張ったスキーヤーは、水しぶきをあげて滑ってゆく。
ライフジャケットを着けて水に入る。スキーを装着。サイズの調整は水に入る前にしておく。初心者は一本でなく二本スキーでトライ。バランス取りが簡単だ。準備が完了したら、ボートはゆっくりと進みロープのたるみをとる。足の裏を前方に向ける様にしてスキー板先端の足の爪先部ほどまでを水面にだす。ロープが張っていれば後ろに倒れる心配はない。足腰、上半身は緊張させ尚かつ柔軟に保っておく。それでバランスが保てる。レディー? 深呼吸、ロープを身体側に引加減に保ち、腰の曲げを90度程、膝をこころもち屈伸、そして大声でOKの合図、Hit it!
ボートはうなりをたてて加速し始める。引かれるままにスキーヤーは水面に立ち上がり水しぶきをはねて滑り始める。こういったイメージを頭の中で描いて練習。最初は、ロープの引きに耐えきれず前方に引き倒されることが多い。腕の引きと脚の張りが不十分な為だ。引かれ丸太になりたくなかったら、すぐにロープを放すこと。
ボートは水を両サイドにかき分け、波立ちのないウエイク(航跡)を残して進む。直進している限りウエイクのセンターをキープしていれば良いが、カーブでは、外側のバンピーな水面を滑る。膝を柔軟(屈伸)に保ち、波からのショックを緩衝させれば脚をすくわれずに済む。それでもバランスを失って倒れたら、ボートはUーターンをして、水に浮かぶスキーヤーまで低スピードで戻るので、そこで待つ。疲れていたら乗船、再トライならスキーを再装着。準備が整うまでボートが側にいていて、他のボートの危険から守ってくれる。尚、ボートは二人組でオペレート。操縦者と監視役。スキーヤーが転落したら、操縦者に合図、そして危険防止の為に、オレンジの旗を高くふりかざして、近くのボートに転落したスキーヤーの所在を知らせる。
早ければ、3回の練習で滑れる様になる。習いたい人は、シティーホールのパーク&リクリエーションで問い合わせてみよう。写真:レイクサマミッシュで一本スキーに挑戦するマークゴースキー(オリンピック金メダリスト、種目=自転車マッチスプリント)
シアトルで柔(やわら)
柔道のススメ
固い棒ならなんでも、例えばエンビツ一本を指の上にかけ、短い端をあいている手の指ではねてやる、すると長い半分が弧を描きなからエンビツはピューととんでいく。反対にティシューのような軟らかい物だと、いくら飛ばそうとしても飛ばない。柔道も同じ、身体が固ければ固いほど、簡単に投げられ倒される。柔道 は技だけでもなく、力だけでもない。やわら、この柔軟な身体こそが、柔道の最も大切な要素のーつだ。この日本の誇りともいうべき柔道を、シアトルやベルビューで習うことができるので、ここに紹介したい。
私は力がないから柔道はちょっと、と心配することはない。”力”云々は試合にでも出場しようというレベルまで達してから考えればよい。週に1-2回気持ちのよい汗をかこうとする位のつもりならば誰にだってできる。
シアトル道場の柔道のトレーニングには準備運動、受身、かた、乱取りがあり、初心者でも怖じけずに練習ができるように、練習メニューや練習相手が組まれる。また、稽古だいになる熟練者も初心者が無理なく柔道に親しめるよう親切に指導してくれるので、フレンドリーな雰囲気のなかで練習がすすむ。日本の高校 や大学の柔道部のトレーニングとは全く異なるので心配なし。
受け身が痛ソ−! 柔道は受け身に始まって受け身に終わるといってもよいくらい、身体を畳に受ける練習をする。基本はすぐに身につくので、4-5回も通ううちにピシッときめた受けみが心地よく感じられるようになる。ガニ股が心配? ガニ股は勝つための柔道に励む高校や大学の柔道部に多いというだけで、普通の運動程度ならば心記ご無用。エアロビクス効果だけでなくシェープアッブ効果もばっちり。日本の心にふれながら汗をながすのもこれ又よし。
週に1-2回ほどでもいいから柔道で汗をながしてみませんか。ノンプロフィット団体なので講習料も安く気軽に入門できます。問い合わせ先=シアトル道場(シアトルの高野山仏教会隣とベルビュー Boys & Girls Clubの二ヵ所)324-7080、武道館(シアトル日本語学校の建物内)859-0753。
寒いシアトルの冬の日に坂の多いペインブリッジ・アイランドを自転車で一周する。チリー・ヒリーは、毎年カスケイド・バイシクル・クラブが主催するシーズン開幕のサイクリング・エベント。新しいシーズンへ向けての"足馴らし"サイクリングとも云える。エベントの名は読んで字のことく"寒くて坂だらけ"キツソ-? でも気分を一新して冬の寒い日に、サイクリングで気持ちの良い汗をかくのも格別だ。
坂道の操り返しを28マイル(45km)の距離を走る。体力によっても異なるが、全コースは2ー4時間で完走できる。普段から自転車に乗りつけない人達にとっては、チャレンジではあろうがノー・ブロブレム、健康体の人なら誰にでもできる。中には車椅子での参加者もいるくらいだ。途中で休憩をするのも勝手だし14マイル地点では飲み物やランチのサービスもある。トイレの施設も要所要所に点在しているので心配御無用。長い坂の継続なので変速機(多段ギヤー)付の自転車で走る。慣れない人達は街乗り用のハイブリッド・バイクで走れば良い。いくら寒くとも水分をコンスタントに摂取する、完走する為には欠かせない。
参加者は約8千人。下は7ー10歳児のヤング・キッズも相当数いて、上は70代までと年齢もさまざま。友人や会社の仲間たち又は夫婦や親子で参加。レースではないからスタートは、ダウンタウン(シアトル)のペインブリッジ・フェリー・ターミナルにて乗船した順。早朝は7時から8時頃の船で島に渡る参加者が一番多いが、昼近くでもかなりいる。島に着いてからは下船の順に走り出す。道が別れる所ではポランティアの人達が方向を合図してくれる。迷う心記はない。
今年のチリ一・ヒリーは2月25日、申込書は自転車ショップで入手。参加者へのパケット(フェリーの乗船券を含む)は2月17と18日にシアトル・センターで関催されるバイク・エスポで受け取ることができる。参加費用は17ドル、お申込はお早めに!