ボスは迷文家シリーズ

タコス


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今になって急に大好物になっているランチにタコスがある。蛸酢ではない。Tacosである。メキシコ料理のタコスなのだ。以前、僕の事務所でアルバイトをやっていた留学生にユーゴというのがいて、彼はお金がなくていつも安いタコスを買って食っていた。ファーストフードで安く買えるのだ。メキシカンのマクドナルド版にTacoBellというチェーン店がある。ユーゴはその店の定連だったので、僕は彼をTacoBellユーゴと呼んだ。 

僕は今までにTacosを選んで食することはなかった。何だか食べた気がしないのだ。しかし、昨年からCarboUnloadingといって、炭水化物の摂取を減らすようになってからというもの、Tacosが好きになってしまった。お昼にTacos一個で丁度いいのだ。娘のKayでさえ二個食べるのだが、僕は一個で腹いっぱいになってしまう。ご飯、パスタ、パン類などを減らしているので、かなり胃縮しているのだろう。それでいて、お酒などをかなり飲むので必ずしも炭水化物を減らしきってはいないのだが、胃のサイズが小さくなっているからお昼にはタコス程度しか入らないのである。

事務所近くにはTacoBell、TacoTime, TacoDelMarの三軒があるが、僕はTacoDelMarのタコスが一番好きである。最近ではマクドナルドさえTacosをメニューに加えている。ケンタッキーフライドチッキンでは、フライフードが不健康ということから、フライを連想させない為にKFCと名前を一新させた。更には健康食イメージ作りのためにTacoBellコーナーをKFCの中にも入れている。

ファーストフードにはいろいろあるが、僕はタコスが一番健康的だと思っている。野菜、鶏肉にラッピングに使われるハードTacoシェルかソフトのトルティーヤ。ハードの方が腹に重くないので僕はハードを食す。フライされたものがないし、チッキンと野菜では不健康とはいえない。ハードシェルはベイク、チップスのようにフライではない。その意味で、チップス好きの人にはトルティーヤチップスがオススメだ。油を使っていないだけ健康なのであるが、加工炭水化物であることにはかわりがないので、炭水化物的には悪いが、量を食べることができないから丁度いんじゃないかと自分には言い聞かせている。

いくらチッキンが良いといっても、養鶏場のチッキンのエサには鶏がビョ-気をしないように、抗生物質が含まれている。産卵鶏には、産卵増発の為にステロイドを餌に含めている。これらを食すことによって我々も間接的に抗生物質とステロイドをとっていることになるので、できる限り地場鶏の卵などを食すことがオススメである。しかしTacoBellやレストランでは地場鶏なんぞは使用していない筈だから、僕は開き直っている。

アジア人がタコス好きになることは珍しいことである。ご飯やウドンを食わなければ「ああ良く食った!」感というか胃へ満腹感を得ることができない食事はアジア人向きではない。ご飯が感じさせるヘビーな満腹感を得ることができないタコスなんぞは、アジア人にとっては「食った気がしない」食べ物なのである。僕はどれほどの人数の日本人から「タコス」を避ける言葉をきいたかわからない。アメリカにタマに来る人ならともかく、頻繁に来る人やこちらに住む日本人が嫌わずとも好むことがない食べ物がタコスなのである。そんな食べ物が好きになってしまったのだから、僕はもう日本人には戻れないのであろうか。

胃が小さくなった僕は満腹感が恐ろしくなっている。腹八分目でないと気分が悪くなるのである。時折、娘のKayとチッキンテリヤキ・ランチをシェア-する。彼女が半分食べて、僕が残りの半分だ。それさえ食べキルことができない胃のサイズになってしまった。それでも僕はそのランチを食べきる。ただし、三時間はかかる。ちょぼちょぼと仕事の合間に三時間かけて食べるのだ。実は、この方が消化には良いのである。胃は人間の基礎代謝に必要な量しか消化しない。現代食はカロリーなどが高すぎて、ランチ一食を消化しきることができないのである。消化できなかった分は糖質に変化されて脂肪となって蓄積される。僕のテリヤキチッキンの食べ方は、消費量に平行させながら補給しているようでもある。僕のメタボリズムはこんな感じなので、日本に行くと完全に壊される。特にオバサンの家で出されるご馳走は、僕が食わなきゃ損だ!と思ってガツガツやっていた学生の頃と同じなので、腹いっぱいになって苦しくなる。そんな食事が二三日続くと、あとはヤブレカブレである。東京行きは日課運動がストップした上に 暴飲暴食となるので、必ず5ロは太って帰ってくることになる。台湾にもご馳走文化があるが、ご馳走というのは食糧難を経験した国とか人が特に好んでいるように思われる。特に日本では人的交流に必ずご馳走というメディアが使われるので、かなりの価値観が置かれているのだろう。アメリカでも食べ物の位置は高いが、合理的な考え方の彼らには高い店でご馳走ということにそれほど高い価値はおかない。特にウエストコーストではそれがいえる。

おのざわショージ
082601

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