ボスは迷文家シリーズ |
厄年の背景
先人の知恵、、すごい分析力
男の厄年は確か41,42,43歳あたりだ。先人は経験からもとずいてこれらの年齢を厄年としたのだろうか。 ぼくは、これが当たっていると思うのだ。多くの男が、この年齢に達する頃、全ての面で最大限の活躍 をしている。営業マンならば中堅管理職から上級管理職へ昇進。企業家ならば、仕事は成功し、世間から の注目も彼に集中している。いずれの場合も金回りがいい。自分の力を過信するほどだ。
先人たちは、「厄年には、余計なことに手をださず、無理をしないように、、」と訓える。このアタリの 年齢の多く(成功者たち)が余計なことに手を出そうとするからだ。自分の力を過信しすぎるまでに成功を しているから、何をやっても上手くいく、と信じ込んでいる。だから、新商売(余計なこと)に手を出すこ とが多い。彼等は、生活に余裕ができている為に、金銭的スタンダードも高くなってきている。
一年前、塾経営で成功をおさめた厄年の日本人が、アカベルという大型のJapaneseRestaurantをBelluvueの ダウンタウンにオープンさせた。地元に住む人たちならば、アメリカ経済の陰りも強くなり、どこのレスト ランも繁盛しなくなっていたことを知っていた時だ。日本在の彼は、レストランの責任者として雇った日本在の シェフに開店準備をまかせた。彼らは、何も知らずに改装工事を始めたので、排気や車椅子工事などを含めて 大きくやりなおしとなって、数億の準備費がかかったという。シアトルで数億のお金をかけて日本レストラ ンをOpenして、コストなどを差し引いた後、利益をだすことができないと思うのだが、彼は数億をかけた。 裸の王様のように自分の力を過信して何もみえなくなっていたとしか思えなかった。
ぼくは、このレストランは半年の命だな、と思ったし、知り合いにもそう話していた。案の定、半年後には 倒産した。何故ならば、お酒なしで一人頭50ドル(6000円)かかるからだ。小金持ちたちならば高いと 思う額ではない、、、。でも、それは日本の話。アメリカ人は大金持ちであっても、夕食にひとり50ドル つかうことはめったにない。あの世界一金持ちのビルゲイツですら、16ドルのすき焼き定食を奥さんと 二人でわけてたべている。オーナーは、自分の金銭感覚でこの店の基準を考えていたとしか思えない。 お酒なしで50ドル、、ぼくはとうとう一度もこの店に顔を出すことをしなかった。
倒産とはいってもChapter11だったので、会社更正の申請がなされた。あちこちの取引先を踏み倒して ご和算にして、更に商売をやろうというものだ。何を考えているのか、取引先は当然現金商売しかしなく なるし、決して安くはださない。上手く回転するわけがない。当然のことのように、更正の申請をしたもの の、その半年後(一ヶ月前)にChapter7の申請をした。清算だ。アカベルは厄年の思い上がりビジネスマン の典型的な失敗例だといえる。力の過信と有り余った金、、これが彼の判断を狂わせたとしかいえない。
健康面でもそうだ。42,3の年齢ともなると付合いが多く、毎晩のように飲み食いが続く。反面、健康管理 も運動も蔑ろにしている。それでいて、「余計なこと」で苦労をしている為に精神的にもパンパンだ。 それを酒だとか浮気に走る。この頃になると価値観が家庭から金と女にシフトしている。運動を日課とする ような節度のある考え方になれる人はごく僅かだ。結果、健康を害し、夫婦不和となる。もともと仕事 以外には人生のない生活だから家にいることも少なくて、子の成長も見逃してしまう。このように、 「余計なこと」をやると良いことはないのだ。男は42,3歳のタイミングにその時期にくる、だから厄年な のだ、、、とは、僕なりの分析です。
2001年1月19日